2010/07/17

口蹄疫問題での山田農水相の判断

長崎出身、早稲田大学卒、弁護士経歴で政治家へ。

「国家的危機」とは何だろうか?

清浄国と認められるためには、「その国で一部にでも輸出する家畜に病気がな」ければならないという国際機関である「国際獣疫事務局(OIE)」の認定が必要である。
宮崎での問題でその認定がなされず、日本の牛肉はずっと輸出制限されている。日本全国の牛肉が、である。

当然、他の地域の畜養農家は困るわけである。そして、宮崎一県の出荷規模より他地域を合わせた方が大きいのである。それは確かに「国家的危機」だわな。でも今だけの。

それで思うのは、今日最後の種牛が殺処分されたが、これからどうするんだろうか?
今育ててる牛が出荷されてしまった後、どうするんだろうか?
その頃は、もう自分は農水大臣じゃないかも、とか思ってるんだろうか?

山田は役人出身だろと思っていたけど弁護士だった。こうなると役人も弁護士も結局は自分の意思を持たない種類の人間である、としか思えない。彼らが生きてるのは規定や法律があるからだということだ。そんな人間が政治家やってんだから、この国も終わりである。その前に民主党も終わるべきである。

山田はまさに民主党の看板的な存在と言える。「今が良ければいいだろ」である。菅総理が選挙前にオタオタした消費税問題発言の言い訳と同じだし、仕分けパフォーマンスも同じことだ。

政治家は短くとも10年スパンで世の中を考えてほしい。そしてそれを容認する国民に日本人はなってほしい。明治・大正そして昭和30年頃まではそうだった。今の日本を劣化させているのは昭和20年生まれ以降の人間だろうな。

一度また国内で血が流れないと、あるいは戦争に巻き込まれないと、もうこの国はリセットできないのかも知れない。