2010/08/26

ポトラッチ

「ぼくたちは神様が待ってる天国にいけるんだね、パトラッシュ…」
ネロ、かわいそー!

そう、オレが絵に目覚めたのはルーベンスからだった。
…じゃなくてさ、ポトラッチね。

簡単にいうと、「贈与の応酬」とでもいうのか。
「贈り物」(もっと厳密にいうと「交換」)は人間の生活の基になるもので、その対象は三つあるとされる。
「言葉」「物(貨幣を含む)」「女」がそれである。

その中でもポトラッチは「物」に相当するのだが、要は、
贈り物をされるとそれに対して引け目を感じ、返礼をせざるを得なくなり受け取ったもの以上の物をまた送り返すということである。

これは価値観の違う民族間で顕著に現れる。
例えば、海の民と山の民で贈り物の応酬が始まると最終的には自分の家財・家族をも破壊したり犠牲にすることもある。
これは現代にもあって、別に未開の地にあるのではない。私たちの生活のいたるところにあるのだ。

ポトラッチについて詳しくは調べていただきたいが、
なんとなく「あー、そうだねぇ」と感じる人は賢い、というか理解力・想像力がある。
「何言ってるかわかんね」と思う人は、もうこのブログは見なくていいから。