2009/01/20

遺書・草稿

もう、ニ、三年くらい前か、いやもっと前からだったかも知れないが、左腹に違和感がある。
ちゃんとした健康診断なぞは二十年くらいしてないし、もしかしてそれが致命的な病気なのかもと、柄にもなく弱気になっているので、そういう時を利用してこうして遺書を考えておこうと思った。


この文章は、当然ながらこの文章を目にする方々に宛てたものです。しかし、中身は親族に依存する事柄が多く、でも親族がこれを目にすることがないであろうという予測の元に記しています。

なので、いつまでも私の親族がこの文章の存在を知らないということを気づいてくれた方がいたら、私の母か弟、あるいは近い親族にこの文章のことを知らせていただければ、とてもありがたいです。

私の母、弟への連絡については、その気になれば誰でもできますので、よろしくどうぞ。

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母へ、おかあさんへ

まず、先立ってしまってあなたに感じさせた不幸を詫びます。

でも、おかあさんなら分かってくれるでしょう。そう、あなたの考え方、生き方から学びました。しょうがないことです。あきらめなどではなく、運命でもなく、どうしようもないことが確かにあります。それをみな、原因を考えたり何かのせいにしたがったりしますが、そうではないことを私はあなたから教わりました。

不思議なことにお父さんが死んでから、自分の中に、死に対する苦しみや恐れがなくなりました。そのことは、人として生き、そして人として死んでいく者の理想です。苦しみと共に、あるいは恐れと共に死んで行くのは、自分よりも周りの人に迷惑をかけるだけですから。

長々と記してもしょうがないのでこの辺で。

ありきたりな言い方ですが、産んでくれてありがとう。いろいろあったけど楽しかったです。

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よぉし、次は弟へ向けて書かなきゃ。