2011/07/23

小さな命が消えて行くのをじっと見ていた

もう身体が冷たくなってきた。
呼吸も時々で、大きなため息をするようにお腹が膨れてはしぼむ。
その間隔もドンドン広がっていって、二時間ほど経ってまるっきり動かなくなった。
身体も急激に冷えて行った。

柔らかかった身体が硬直し始める。たぶん死と対面して緊張の極限だったのかも知れない。

ワタクシの手のなかで暖めていたのだが、朝になっても冷たく、そしてまた柔らかくなっていた。
死の怖さを乗り越えてやっと身体はホッとしたんだろう。

この世には、生も死もたくさんある。メメント・モリ。